人材紹介とは

人材紹介の隣接地には特定企業向け(ビルド・トゥ・スーツ)型の「プロロジスパーク鳥栖II」を計画。さらに、「GLP鳥栖」内に新たに2万平方mの用地を取得し、「プロロジスパーク鳥栖IV」の開発を決定。山田CEOは、「今年後半には着工したい」と話す。加えて、2つの特定企業向け施設「プロロジスパーク久山」(福岡県糟屋郡)、「プロロジスパーク新門司」(同北九州市)の竣工(いずれも09年を予定)を控える。 同CEOは、同社のこれまでの歩みを「01年に日本で事業を開始し、まずは東名阪の主要都市に資源を集中させる必要があった」と説明した上で、「人材紹介から6〜7年経ち、今後は九州・東北エリアなどの中核都市にもネットワークを構築していく」と展望。2月には福岡事務所を新設、東北でも今年に入り「プロロジスパーク郡山I」(福島県郡山市)、「プロロジスパーク岩沼I」(宮城県)が相次いで着工している。 同社の最大の武器は「世界中に張り巡らされたネットワーク」。同CEOは、「日本企業が海外へ進出する際に、物流施設の開発を任されることがある。海外で先に一緒に仕事をした企業も多い」とし、繰り返し依頼のある「リピートカスタマー」も多数抱えるという。また、土地の取得から施設の企画・設計までをワンストップで行うのも、「顧客と信頼関係を構築する上で大きな強みになっている」という。 環境に配慮した施設設計もポリシー。人材紹介やヒートアイランド現象を抑制する「フォトロード工法」を採用するなど、施設ごとにさまざまな工夫が凝らされている。先日開設した「プロロジスパーク舞洲III」(大阪市此花区)には、東京電力が普及を進める「外部給電式アイドリングストップシステム」の給電スタンドが導入された。 テレマーケティングや環境に配慮し、施設の高機能化を図れば当然、コストは上乗せされるが、同CEOは「目指すのは『100年建築』。万一の災害でも崩壊しない施設を造ればコストは発生しない」と長期的視点での費用対効果を強調する。 07年度時点の運営資産は約6,000億円。「これを10年度に1兆2,000億円、約2倍の規模に伸ばす」とし、そのプロセスとして、「九州・東北はもちろん、北海道や日本海側への進出も考えている。全国ネットワーク体制の構築が目標」と話す。 進出企業(2)日本レップ「インフラが充実」 日本レップが九州にテレマーケティングしたのは昨年6月。博多港・箱崎ふ頭に「J─REPロジステーション福岡」「J─REPロジステーション福岡II」を相次いで開発。そして今年2月、「GLP鳥栖」に3万3,083平方mの用地を取得し、九州エリア3棟目の施設として「J─REPロジステーション鳥栖」の開発に着手した。09年10月の竣工を目指す。 野原淳史・経営企画室長は、「九州を縦横断できる立地環境」を進出の決め手として挙げる。「独立した経済圏が形成されている九州エリアにあって、全域の拠点として活用するのに最適」。また、「福岡まで30分前後。インフラの充実も魅力的だった」とした上で、「博多港や福岡空港を経由するテレマーケティングについて、全国規模の物流ネットワークにも(同施設を)活用できるのでは」と展望する。 同施設は、「現在、複数の物流事業者やメーカーの物流子会社から打診をいただいている」とし、「汎用性の高さをベースとして、テナントのニーズも取り入れた上で設計を進めていく」。複数テナントの入居が可能な「セパレート対応プラン」を採用する。 同社の開発施設の特徴は、トラックバースの設置、天井高や床荷重の確保といった物流業務にかかわるスペックの高度化はもちろん、「スタッフが気持ちよく働けるよう、見た目にもこだわる。倉庫の使われ方が『保管』から『流通加工』にシフトし、1つの施設で働く人数も増えてきた。労働力を確保する上でも、働きやすさは重要なポイント」。 家庭教師の開発方針は「テナントニーズありき」だという。「30年にわたって物流施設の仲介事業を行ってきた。このネットワークを駆使して、営業部門がニーズを把握する」。単なるディベロッパーとしての動きではなく、「ニーズのあるエリアで、物流業にマッチした施設を提供する」のが役割。その際に「汎用性が高く、最新スペックを備えた施設であること」が、幅広いニーズにこたえるカギになるという。 今後は、「地方の主要都市など産業が拡大しているエリアに、積極的に進出する」としている。また、「関東近県に限れば、圏央道・外環道・北関東自動車道の開通や延伸で、物流施設が内陸部に集積するだろう」と分析。同社は、北関東道の延伸で常陸那珂港との接続が期待される足利市に、「J─REPロジステーション足利」を開発している。 進出企業(3)コマーシャル・アールイー「潜在的なニーズ」 コマーシャル・家庭教師は1月、GLP鳥栖内で「CREロジスクエア鳥栖II」の開発に着手した。敷地面積1万263平方m、延べ床面積4,774平方mの2階建てで、6月の竣工を予定。 テナントには紀文フレッシュシステムの入居が決定しており、岡山工場で生産した加工製品を集約し、九州全域への配送拠点として使うという。 同社インベストメント事業本部長の井口隆之氏は、GLP鳥栖への進出要因を「県が事業主体となっているためインフラが整備されており、余計な投資が必要なかった。価格も周辺に比べて高くなかった」点を挙げる。 同社は、同業他社より早い段階から九州進出をスタート。「II」と同じく鳥栖JCTに近接した好立地に、「CREロジスクエア鳥栖」を07年3月に家庭教師。すでに佐川急便などがテナントとして入居している。また現在、福岡と鳥栖の間に位置する福岡県筑紫野市に、約6万4,000坪の「CREロジスクエア筑紫野」を開発中で、09年3月の竣工を目指している。 これら九州進出への背景について、同氏は「潜在的なニーズ」の存在を挙げる。「サブリース事業を長年手がけてきた実績から、全国に情報ネットワークが構築されている」。特に鳥栖エリアは、「昔から交通の要衝としての役割を果たしてきた」とした上で、「福岡の湾岸エリアは単価も上がり、多層階でないと採算が合わなくなってきている。鳥栖を含め、周辺エリアの倉庫需要が高まっていくだろう」と分析する。